「すずめの戸締り」感想:行って帰る物語を描ききった傑作。

新海誠監督の最新作、『すずめの戸締り』見てきました。

 

ネタバレなしの感想を大雑把にまとめると、

地震という題材をエンターテイメントとして描いた見事な作品でした。

私は地震というテーマも知らずに、本当にPV以上の情報をシャットアウトしてみてきたので、かなり驚きました。

驚いたけど、冒険小説のようなワクワクもあったし、青春マンガのようなコミカルさもあって、2時間があっという間でした。

特に冒頭の畳み掛ける展開は、物語の導入として最強です。一気に引き込まれます。

一見突拍子もない行動を取るすずめですが、理屈のない衝動に突き動かされるキャラクターというのは、それだけで魅力を持つものです。そこから生まれる物語に期待を膨らませずにはいられません。

 

冒頭12分はアマプラで見られるので、とりあえず見て。そして劇場へ行きましょう。

 

www.amazon.co.jp

 

これ以上ネタバレなしで語れる気がしないので、以下続きから語らせていただきます。

 

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約20年越しに『月姫』世界へ堕ちたオタクの感想日記

私が初めて型月作品に触れたのは、実はMELTY BLOODでした。(初代同人版)

 

当時学生だった私はそれが『月姫』という作品が元ネタということも知らず、

ただ格ゲーとして普通に楽しんでいた覚えがあります。

 

やがてオタクとして成長していく過程(?)で、『月姫』というノベルゲーの存在を知りました。

元々兄の影響でサウンドノベルにかなり興味があって、色々プレイしていたのでいつかやってみたいなぁとは思うものの、かなり古い作品をプレイする手段がなかなか無く……。

 

その後も出続けるメルブラの新作だけはちょこちょこ触りつつ、

佐々木少年のコミカライズ版『真月譚 月姫』を少し読んでみたりはした程度。

ブックオフで抜けた巻数を適当にパラパラ読んだ記憶しかないままで。

 

そのまま時間が経って、『空の境界』や『Fate』を読んできたワケですが。

 

月姫リメイク』が2021年8月26日(木)に発売。

 

そして、2022年8月にFGOにて≪アーキタイプ:アース≫、アルクェイドが実装。

 

「ヤバい。さすがにネタバレ踏んでしまう」

 

ということで、このタイミングで、

月姫 -A piece of blue glass moon-』を購入しました。

 

・・・え?なんでリメイク発売当時の2021年に買わなかったのかって?

 

・・・じつはその当時、2021年9月に私の一番心待ちにしていたゲーム、

『ヘンタイプリズン』が発売する予定だったんですよ・・・

結局発売日11月に延期しちゃったけど。

 

だから、そのタイミングで買うのはさすがにヤバいなぁと。

私の中の優先順位は、月姫よりヘンプリだったのだ。

 

――閑話休題

 

というわけで、初めて月姫作品を知ってから約20年越しに、

月姫本編をプレイすることに。念願ですよ、念願。

 

ここまで前置きが長くなりましたが、以降プレイ後の感想になります。

 

もちろんというか、予防線というか。

当然のお話ですが、同人版の『月姫』や『歌月十夜』はやったことがないので、

細かい設定などに関しては基本的に知りません。

リメイク版をプレイした上での個人的な憶測や考えに関して的外れなものが

あるかもしれませんが、その辺りは生暖かい目で、

「コイツ何も知らねーんだな」

と見逃してもらえればと思います。

 

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【神ゲー】『ヘンタイ・プリズン』が伝えたもの【感想】(ネタバレあり)

■『ヘンタイ・プリズン』とは

ゲームブランド「Qruppo」の最新作。

 

露出狂のプリズン脱獄ADV

 

と銘打たれた今作は、発売前からかなりハードルが上がっていました。

というのも、同ブランドの前作である

『ぬきたし -抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?-」

が評価が高く、また世界観を同じくする続編(?)に位置付けられていたため、

「あの『ぬきたし』を超えることができるのか?」

という期待と不安が入り混じった状態だったのです。

 

まぁこのハードルを軽々と乗り越えるどころか、2,3つすっ飛ばして

ひねりを加えて着地してきたのが今作の『ヘンタイ・プリズン』なのですが。

 

ネタバレなしに、今作の概要をざっくり説明すると、

「露出の罪で捕まった主人公が、絶海の孤島に創設された「変態」ばかりを集めた監獄、『チューリップ・プリズン』へと収監され、この監獄を舞台に巻き起こる様々な難事件に立ち向かっていく物語」です。

 

前作からは信じられないぐらいダークな雰囲気で始まるのですが、

やはりくるっぽークオリティと言いますか、出てくるキャラクターたちが

みんな癖の強いキャラばかり。

笑いあり、涙ありは健在です。

 

「ぬきたし」と世界観を同じくしているとは言いましたが、

未プレイでも楽しめるでしょう。

しかし、この物語を真に理解するためには、

やはり「ぬきたし」のプレイは必須だと言わざるを得ません。

それは、設定や裏の意図を理解するという意味でもそうなのですが、

「Qruppo」がゲーム内で一貫して提示している、

「性」についてテーマがあるからです。

 

逆に「ぬきたし」はプレイしているけれど、「ヘンプリ」が未プレイならば、

今すぐプレイすべきです。絶対に楽しめます。頼むから買ってくれ。

 

 

「下ネタに抵抗がないなら絶対にプレイすべき!」

と声を大にして言いたいですが、今作は性犯罪がメインになっているため、

「ぬきたし」よりも笑えない可能性があり、こればっかりは

「体験版をプレイしてみて判断して欲しい」としか言えないのです。

 

qruppo.com

体験版は公式サイトからDLできます。

 

アダルトゲームだからこそできる表現と伝えられるものが、

この作品には確かにあると思います。

 

以下、各ヒロインのルートやキャラクターについて

語っていこうと思います。

 

  ―ここから先、ネタバレ注意!―(ぬきたし1,2に関しても)

 

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抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳に心奪われてしまった私はどうすりゃいいですか?(プレイ後感想日記)

全国45451919人の生ハメイトの諸君、くるっぽー。

『抜きゲーみたいな島で生きてる貧乳はどうすりゃいいですか?』をプレイし終えたので、感想を書いていこうと思う。

1&2共に攻略済み。

無印からSSルートまでの流れを、盛大にネタバレしながらガッツリ書こうと思うので、未プレイの方はまず無印を購入してプレイし、2を購入してプレイし終えたら読んで欲しい。

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